2016年7月17日日曜日

【朗報】ファイアサラマンダー、復調

このところ訃報がやたら続いたので(残念なことに終結宣言できていない状況です)、たまには「うまく行った(治った)」系のお話を。
当館では基亜種のファイアサラマンダーを延べ三匹飼育していましたが、生存しているのは一匹だけです。最初の二匹は導入2、3年目で急激に皮膚が爛れて死んでしまいました。

導入直後の最初の二匹(2010年末)。餌食いもよく、倍ぐらいの大きさまで育ったのですが…

今度のは大丈夫か?とエサやりのついでに観察していたら何と導入半年で「症状」がでました…
・中途半端な脱皮を繰り返す
・色斑が褪せる
・脚(特に後脚)がブカブカに膨れ上がる
・水槽内でコバエがやたら飛んでいる
 詳しい方から「コバエ(のウジ)が色斑をかじるのが原因」との情報ほか貴重なアドバイスを頂き、以下の処方をしました。
・水槽をリセット、コバエ排除
→新しい水槽には水苔をいれない(コバエ成虫の温床になる)
・個体を1日数時間、溺死しない程度の水深の水槽に浸ける(皮膚についたウジを溺死させる)
・コバエが侵入しない冷所に水槽ごと入れる。
「冷所」こと格安1万円也で入手したワインセラー。高さ約1m。
設定可能温度は10〜18℃。といっても出力が小さいので真夏はどうしても22℃くらいまで上がってしまうが無いよりはるかに良い。ちなみにここ数年ワインを入れたことがありません(笑)
ファイアのほかにレッドサラマンダーの水槽が格納されています。
左にあるのはLPレコードプレーヤー、右がレコード。もう一つの、古臭い趣味です。

…以上の対応をした結果、約2週間で完治してくれました!
小生の対応よりも、この期間中食欲を落とさなかったファイアサラマンダーのタフさが決定打になったようです。(死亡したのはいずれも急激に食欲が落ちていました)
 このまま夏を乗り切るぞ!

…不思議な話ですが、コバエにたかられるのはファイアだけです(タイガーとかファイア、あとキオビヤドクガエルなどは全く無事)。毒々しい色をした色斑ですが、栄養が豊富にあるということなのでしょうか?