2015年7月31日金曜日

「チャコちゃん」猛アピール(アシナシイモリ)

当館に居るヌメアシナシイモリは2匹です。
チャコちゃん …小柄、陽気。
モコちゃん  …大柄、シャイ。
ところが最近はモコちゃんの愛想が割とよく、表に出て人前で餌を食べてくれるようになってくれて喜んでいたら…

チャコちゃん、嫉妬した?

毎晩、置き餌のコオロギが残ってないか確認しているのですが(放置するとコバエ発生)、フタを開けたらかなりの勢いで「飛び出て」来ました。

「餌くれ〜」とねだるチャコちゃん。かと言って噛み付いたりはしてこない。
この辺がアシナシイモリの面白い個性だと思います。

じゃあ新鮮なコオロギを、とあげたら1眼レフですらブレる勢いでがっつく「チャコちゃん」。

2匹目を平らげる直前。 「モコちゃん」と違って、穴に引きずり込むなどせずに地上で堂々と食べるところが如何にも「チャコちゃん」。

地上で大暴れしてくれた甲斐あって珍しく撮れた全身像。全長約25cmというところでしょうか。「モコちゃん」は+5cmほど。
今度出てきたた「GRUB PIE」も試してみましょう。
(というか、今やっておけばよかった)

夜更かしして正解でした(笑)

2015年7月30日木曜日

ヒョウモントカゲモドキの寝相+α

カップリングを目指すも、見事に相性が合わず別居となった
♀「フヤリー」(大人しいが、やられたらやり返す
♂「とらお」(やかましいが、やられたら逃げ回る
…の二匹ですが、珍しく両方とも寝ている(基本、夜行性)ところを見られたので、記念写真を取ることにしました。
まるで猫のように「とぐろ」を巻いてねる「とらお」。
日頃の騒々しい姿からは想像できなかった意外な可愛さ。

一方、「フヤリー」の寝相は昔からだらしないです。
前脚後脚ともに「人」の字型にダラーン、と。

二匹ともゼリー餌「GRUB PIE」を食べてくれたのが有難い。
これでハニーワームが切れても何とかなりそうです。


さて、そのGRUB PIEを先行導入したキオビヤドクガエルですが…
ゼリーを作る →天日で乾かす →砕いて「エサやりくん」に
…これでも食べてくれました。
ただ、水分が殆ど無いのが気になるところ。
中途半端に乾かした(芯が湿っている)状態にできないものか思案中です。

2015年7月26日日曜日

新餌導入・キオビヤドク編

先日、導入早々成功を収めたゼリー状エサ、"GRUB PIE"ですが、例の「エサやりくん」(参號機)との組み合わせで本命のキオビヤドクガエルに与えてみました。
【上げる前の準備】
・口のサイズに合わせて小さくちぎる
・小さいと振動板の上で動かないので乾燥するまで放置する。
本当はゼリーがブルブル…と振動するのに反応してくれるのが理想なのですが、跳ね回らないと気づいてくれないので諦めて「干しました」。

【結果】
スイッチON後、5秒でやって来ました。「お、メシか?」
(ぼやけているのが振動しているエサです)
…いつもながらの強心臓で。

3秒も経たずにパクパク。あっさり成功。
(ちなみに第2学芸員<次女。小4>によれば右が「ててんちゃん」、左が「ててちゃん」だそうです)
これまでのエサとの比較で言えば、
GRUB PIE(準備がそこそこ楽。栄養バランスがとれている)
>>Pacman Food(ツノガエル様練り餌。練るのが面倒くさいし、イワシ臭い)
>>>>>淡水魚用配合飼料(最初から乾燥しているが栄養面で不安)

「乾燥しないと跳ねまわってくれない」という問題ですが、
・モーターの電圧を上げるべき か
・エサをもう少し固めのゼリーにするべき か
…と考えた結果、後者にしてみることにしました。
 粉:水=1:2〜3にしたら崩れやすくてフトアゴとかも食べにくそうだったので、
 粉:水=1:1.5〜2くらいにしようかと。


おまけ。安眠中の「ててんちゃん」。葉っぱの上が好き。
相棒の「ててちゃん」は地面で寝てています。

【追申】
「ラベル」(記事の分類)の「両生類」を2015年から
・水棲有尾類
・陸棲有尾類
・無尾類(カエル)
・無足類(アシナシイモリ)
に分けることにしました。時間が許せば過去記事も修正しようかと思います。

2015年7月24日金曜日

ゼリー?羊羹?(新餌導入)

同志(と勝手に思い込み)のシゲルさんから、
「これを、『エサやりくん』でブルブルさせたら良いんじゃないの?」
との有難いご提案を頂き、早速購入しました。
その名も"GRUB PIE"。直訳すると「ウジっぽいイモムシのパイ」…これを聞いて食欲減退せず、「おっ?!」と思う人はかなり「病」が進行しているものと思われます。当然、当館館長は重病人でございます。

主成分はワーム系昆虫の粉末。それに様々な植物系サプリ等を天下しているようです。

沸騰したお湯の中に、お湯の1/2〜1/3くらいの粉末を混ぜて、素早くかき回す。
後は自然に温度が下がるとともにゼリーor羊羹化します。
臭いは一応するが、鼻を近づけて漸く「なんかへんなにおーい」(by第二学芸員、10歳)程度で、この種の餌にありがちな「嗅覚上の問題で家族の了解が得られず」という懸念はありません。
※これでコオロギ(結構臭う)禁止とされている人も結構いらっしゃるそうで。

で、いろんなメンバーに与えてみました。
(ヤドクガエルは夜はおやすみタイムなので次回のお楽しみに)

フトアゴヒゲトカゲ 【成功!】
野菜から昆虫から配合飼料まで、もともと何でも食べるタイプなので安心していたらそのとおりでした。これは「足りない。まだほしい」と言っている顔です。
配合飼料をぬるま湯でふやかす手間を考えると、今後はこっちの方を中心にしたいくらいですね。


ヒョウモントカゲモドキ 【♂だけ成功】
うーん、まあ予想通りですね。♀の「フヤリー」(下)は原則「ダスティングしたハニーワーム」しか食べない(時折気まぐれでコオロギも)贅沢&偏食ですので。
♂の「とらお」(上)はちょっと考えこむも、あっという間に順応。この辺の「ノリの違い」「性格の不一致」が同居&カップリングの失敗に繋がっているのかなぁ、と考えてしまいました。


カメ【当然成功】
こいつらが拒否する「エサ」が思いつきません。
ただ、この羊羹?、柔らかいので水の中では直ぐバラバラになり、水質悪化の原因になりそうなので、水棲の連中には好みの如何を問わず不向きな様です。

次に、両生類 …ですが、容器には英語で「両棲類にもいかぁっすかぁ」と書いてはあるものの、陸棲サラマンダーは食べ物については結構保守的な性格なので、新しいエサにはあまり興味を示しません。(食べさせようとしたら相当な根気が居る)
ただ、例外もいるわけです。

オビタイガーサラマンダー【成功…】
人間の指や足し水にまで飛びかかる彼が拒否するはずがない。
ただし、食いっぷりはかなり汚いのであとで掃除が必要。

で、明日ヤドクに試してみようかな、と思いつつ、ダメ元でやってみたら…
ニホンアカガエル【何と成功】
食べちゃいました。何か中身は殆どツノガエルじゃ…と思って水槽の蓋を全開にしていると猛ジャンプで脱走を図るので油断がなりません。

そこそこのメンバーが食べてくれました。今後、色々と役に立ってくれそうです。
結論:買って正解!


2015年7月17日金曜日

成り行き任せのビバリウム・その後

「アサガオ以来」の栽培苦手の館長が半ば放置プレイ(水はやっている)で管理?しているビバリウムの状況報告です。

1.ヤドクガエル+ポトス
小鉢にちんまり入っていたポトスが今やジャングル状態に…
数の暴力」という言葉を思い出しましたが、住人としては立体的に動ける場が増えたのでまんざらでもなさそうです。 
本当は葉の陰で休んでいるところを撮りたかったのですが、水槽越しだと乱反射してしまうので、「なんとなく葉っぱに語りかけていそうな感じ」の写真にしました。
そろそろ剪定とかしておく必要はあるのかな…

2.マダライモリ+謎の草・キノコ 
同居人アメイロのが亡くなってしまった寂しさを埋め合わせるようにキノコと草が元気です。キノコの寿命は短いですが、抜かずに放っておくと何度もポコポコと生えてきます。草の方は縦方向の成長を諦め、柔軟にも水平に成長中です。

イモリは全くの肉食なんで安心ですが、このキノコ、食べたら毒なんでしょうか?
(セミやミールワーム等、昆虫は平気で食べる館長も挑戦する自信がありません)

ハイゴケも順調です。…通路以外は。
何とか「盆栽水槽」らしくなって来ました!

【訃報】メキシコサラマンダー「クロちゃん」

本日朝に死んでいました。
原因はイシマキガイかろ過器の砂利かどちらかを飲み込んだことによる消化器官の「詰まり」と思われます。(顔が異様なほどに膨らんでいました)
比較的に短期にスポット→アメイロ→ウパと三連発でくると流石に凹みますね…
責任はすべて館長の管理にあるわけですが。
1年ほどの前の写真。つい最近まで、全く変わっていなかったのですが…

2015年7月16日木曜日

お掃除(ヒョウモントカゲモドキ)

ヒョウモントカゲモドキの「フヤリー」(♀)ともお付き合いしだして満4年となりました。「神経質」と言われ、実際一時拒食されましたが、今は落ち着いております。
…というかかなりノンビリした性格です。

水槽の掃除中もノンビリお散歩。「居なくなる」懸念ゼロ。
(とはいえ動物のことなので油断はしておりませんが)

「お散歩」中にハニーワームを食べるの図。すっかり「神経質」ではなくなりました

掃除終了、移動中の図。ぜんぜん慌てません。
う〜む、エクリプス(黒目)は可愛い。

一方、やたらと元気な「とらお」(♂)。拒食の「きょ」の字もなし。
騒々しい性格のせいか、見事にフヤリーに振られてしまいました。
一緒にすると
「なぁいいじゃん、俺とつきあえよぉ」
「何いってんの、全然タイプじゃないわよあんたなんか!」
という調子で引っ叩かれる(というか後脚で蹴られる)ので残念ながら別居中。
こいつの掃除はフヤリーのようにはいきません。
放っておいたらそれこそ「どっかにいって」しまいます。
というわけで必ず別水槽を用意してから掃除。
フヤリーと対称的な柄が気に入り導入したのですが、性格まで対称的だったとは…

以上、珍しくウ●コが出てこないヒョウモントカゲモドキの話でした(笑)

2015年7月11日土曜日

「モコちゃん」、ジャレる!(ヌメアシナシイモリ)

「ヌメアシナシイモリは人にジャレる珍しい両生類」と以前書きましたが、
それでも個性があり、
・初代(名無し、皮膚炎で死亡)…猛烈に絡みついてくる
・現在
チャコちゃん(小柄) …ツンツン突いてくる
モコちゃん(大柄) …恥ずかしがり屋、寄ってこない
だったはずなのですが、
今日「置き餌」をしに水槽の蓋を開けたら出てきたのは紛れも無く「モコちゃん」。
(定期的に「土替え」をしているので、大体のサイズが把握出来ています)

ふつう、ここで目が合う?とサッと引っ込むところなんですが珍しくその気配なし。
それどころか指をだしたら乗ってきました!「ようやく認められた」という気分です。

ということで今回はご褒美にハニーワームを上げたのですが…
志むr…じゃなくて、モコちゃん、うしろうしろー!
(この後ちゃんとハニーワーム×2+コオロギ×1を召し上がられました)

いやぁ嬉しい。
いつも愛想の良い「チャコちゃん」は嫉妬したのか出てきませんでした…

2015年7月10日金曜日

「盆栽水槽」その後(マダライモリ)

住民(アメイロイボイモリ)が亡くなってすっかり寂しく…
なっていません。ハイゴケも通路以外は何とか生き残り、キノコに謎の草、となんだか本当に「盆栽チック」になってきました。
いつかのトビムシ騒動(ファイアサラマンダーを皮膚炎→死に追い込んだ)の兆候もなく、残ったマダライモリのお嬢様コンビ(上の色鮮やかな方がすいか、下の太っていて脱皮が遅いTシャツ)は非常に元気でレプトミンとハニーワームをバクバクと、快食快便です。写真右側のシェルターないでウ●コする習性があるので時々どけて掃除を…

で、この謎の草、なんなんでしょうか?ミツバだと思っていたのですが違うようです。
当館には両生類関係の図鑑なら20冊あるのですが、植物は小学生用のが1冊あるだけでして…
Google画像検索でも地味すぎたのか悩んだ挙句ドクダミとかコノハムシとかトリッキーなものしか出してもらえず今尚以て不明です。図書館にでも行ってみるか…

2015年7月9日木曜日

【訃報】アメイロイボイモリ

1週間拒食してたので心配して本日も様子をみたら…
飼育期間は約3年間。残念です。
死因がよくわかりません。
・何らかの内臓疾患 …たぶんこれだと思います。
・栄養バランスの偏り …ハニーワームとレプトミンが主でしたが、まずい組み合わせだった?
・同居人マダライモリの毒、または攻撃 …であれば3年保ったのが不思議です。
・トビムシなどの攻撃 …コケ等厳重チェックをしており発生しておりません。
・便秘または腸閉塞 …拒食して痩せたのでこれも違うと思います。
・「盆栽水槽」で生えた草やキノコの影響 …だとしたら同居人も心配なので暫く様子を見ます。

マダラともに性格が温厚で隠蔽性も少なく「盆栽水槽」の良い彩りになってくれていたのですが…合掌。

2015年の当館目標は「職員兼展示物を殉職させない」ことだったのですが、約半年で
・レッサーサイレン(他のサイレントのケンカによる傷で死)
・スポットサラマンダー(食べ過ぎによる腸閉塞)
・子供ウパ(共食い)
・オイカワ(おそらく寿命)
といった殉職者を出してしまいました。館長としては冥福を祈るしかありません…
それにしてもカエル系は一度落ち着くと頑丈だなぁ。

2015年7月5日日曜日

昨日も今日も明日も元気(水棲イモリたち)

有尾類飼育の原点のひとつといえるアカハライモリ(も一つはウパ)、当館には五匹ほどいます。あわよくば繁殖を…とか考えていたら
 ど う や ら 全 員 オ ス だ っ た ら し い   ゜  ゜(Д;)
クーリングもへったくれもないです。繁殖色はでないし、しっぽフリフリもしないし…
そんなむさ苦しい中何とか仲良くやっています。
最古参の六甲山WC。3匹ほど連れてきたが2匹は馬鹿な館長が干物にしてしまいました。
彼には長生きしてもらいたいものです。

 他はショップで買ってきました。CBかWCかは分かりかねておりますが、皆最初から餌付きが良かったのでCBか一定期間飼育されていたと思われます。

 埼玉産らしい個体。腹はほぼ真っ赤で黒点は周縁部のみ。メスのつもりで連れてきたら飼っているうちに尻尾がズンズン太くなってきて…

 岩手産。尾瀬ヶ原(国立公園なので当然捕獲禁止)で見た個体とよく似た黄星色の腹紋。北日本にはこういう模様が多い?

続けて有能清掃スタッフ。
 ドジョウ。これも実は「六甲産」なみの古参だったりする。
 大きさのバランスがとれているのかトラブル無し。最近は人を恐れずピンセットから赤虫も食べたりします。

 「コケとり最強」のイシマキガイ。悩ましいのは繁殖がほぼ不可能(汽水・プランクトン状態で産卵するので)なのと、種によってはひっくり返れてご飯にされてしまうこと。
(下のハナダもやからしてくれます)
 ところがアカハラは一切そういうことはしないので黙々と業務遂行できております。

 続けてハナダイモリ。2011年初頭に産まれたのですでに満4歳。立派なおとなになりました。

幼生時代からフタを開ける→餌をやるを繰り返してきたので、撮影のため蓋開けしてもこの通り。(この後キチンと餌はやりました) もう野生にもどれない…というか原産地中国・貴州省では環境汚染が凄くて絶滅寸前だそうで。
 何で隣国(日本)の高度経済成長期の公害問題を反面教師にできなかったのか?…つくづく不思議・残念な話です。

横から見るとだいたいこんなポーズになります。これで自由になった両手で道具を扱いだし…(妄想

この子は腹のボテり具合・プカプカな感じからしてひょっとしたら「オメデタ」かも。でもドデカいウ●コだった、ということが何度もあったので過度な期待は禁物であります。

 水棲イモリは性格がかなり荒っぽいような気がします。うちのアカハラもハナダも手脚欠損をなんどかやらかしましたが、面倒臭がって「配合飼料をぽいっ」ではなくて「時間が許す限りピンセットで餌をやる」ようにしたら奪い合いの機会が減ったせいかずいぶん穏やかになりました。ウパでも同じことがいえる様なので今後子育てする機会があれば意識的にそうしようとも考えております。