2015年6月30日火曜日

鰓=エラ組の逆襲(サイレン&ウパ)

もともとこのBlogを立ち上げた切掛が「サイレンを皆に見てもらう
というものだったのですが、
・ネタ切れ
・初代が事故死→2代目(二匹)を導入するも、急に大きくなって世紀末覇者となった方にもう一匹が齧られて死亡
・他種の「愉快な仲間」がどんどん増える(理事長が頭を抱える)
ということもあって最近無意識に遠のいていましたが、まぁまぁよさ気な写真が撮れたので久しぶりにアップしてみました。


…と、いうわけでドーン。堂々たる前脚。上半身だけだとウパと紛らわしいですが、


実物はこの通りかなり長くて後脚がありません。
(ちなみに食欲旺盛。まだ伸び続けており30cmを突破しました。)

「いずれにせよ、ウパに似ているから親戚かしらんと思っていたら、全く違うようです。

遺伝子情報などを反映した有尾類の進化系統樹は以下のとおりとなるようです。

※1993年のデータなので変更されている可能性があります。
 あと、あまりにマイナーな科は見栄えのためすっ飛ばしております。

サイレンが一番古い(保守的な)科と聞いて驚きました。つまり、破線部の時点(ペルム紀?)のころには前脚の指は4本・後ろ脚の指の数は5本という種類がいたのでしょう。直系であるにもかかわらず後脚を放棄したサイレン
保守的な家を飛び出した息子、のような気がするのはその手の本の読み過ぎでしょうか?

そして、意外に遠縁だった人たちの近況報告です。
(ウパ=メキシコサラマンダー=マルクチサンショウ科)
小さくていつもプカプカ浮いていた「ぷかちゃん」(第二学芸員命名)
平均サイズに近づいて来たので雑居房…じゃなくて相部屋に入れました。



「相部屋」の先輩たち。若いころの「やんちゃ」で皆手脚の1、2本を失ったことがありましたが、無事再生。最近は穏やかなもんです。

しかし、こいつだけは油断しちゃ駄目な奴こと「ハンニバル」(館長命名)
少しだけ小さい奴まで問答無用で丸呑みした前科があるので、当面独居房にいて頂きます。

親(大人たち)はのんびりやっております。

最古参の「凶ちゃん」。上の連中のパパ。
仲間たちには穏やかですが、掃除役の貝・エビには容赦ありません。どうも大好物のようです。(諦めて濾過器を強化することにしました)

ママの「くぅちゃん」。第三学芸員が命名。
大人同士にしておくと直ぐ産卵してしまうので、水槽内に隔壁を設けました。
(左恥に写っているのが、ソレ)

 そして「クロちゃん」。童貞疑惑あり。

子供たちが大きくなったらどうしようかしらん、と思うことは今のところやめております。 

答えは風(というか水)の中にある〜♪
The Answer, my friend, is swimming in the tank, The Answer is swimming in the tank...)

2015年6月19日金曜日

ビバ!リウム

浮かれている理由は後半で明かされます。(飛ばし読みされたりして)
「安定していればそれでいいじゃないですか」
とその道の超ベテランの方の有難いお言葉に甘え、殆ど放置プレイをしていたら、
マダラ&アメイロイボイモリの水槽はこんなことに。
期待していたハイゴケの方は散歩ルートにそって見事に枯れてしまっております。
カエルと違って撫で回すようにのそのそ歩き回るからダメージが大きいのかも。
踏まれても平気な苔」ってなんか無いですかねぇ。

その一方で元気に育ちまくっている謎の草&キノコ。
「雑草という草はないんですよ。どの草にも名前はあるんです。」
と仰った方がいらっしゃるので調べてみようと思いつつ植物オンチなんで…
理事長(カミさん)が「食べてみたら味で分かるんじゃない?(笑」と上の方とは真逆のコメントをして下さりました。

次。頑健そのものポトスが育ちまくって「植木鉢を上から撮影したところ」にしか見えませんが、キオビヤドクガエルの水槽です。夜は葉っぱの上で眠るのが好きなようなので上手く行っているのかな、と。

住人たちは相変わらず元気です。
ててちゃん」♀と…

ててんちゃん」♂ 背中の黒点(特に中央)で区別ができます。
で、なんで今回性別まで特定しているかというと…

こんなこと↑を致されていたから♡
 (あわててスマホで取った写真の上、ガラスにペンケースが写り込むなど非常に残念な仕上がりですが、あきらかに「やって」おられました)
これからが楽しみです。直ぐバチャバチャされて涸れてしまう池(というかプール)の水量は毎日チェックが必要ですな。

おまけ。造花?それとも造葉?の偽ビバリウム在住のシュレーゲルアオガエル×2。
物凄い無愛想で人前では決して餌を食べませんが、餌コオロギはすぐに姿を消してしっかりウ●コ、おまけに腹回りはデップリなので上手くいっているようです。

アップ。撮影角度のせいもありますが、目つきが怖い…
でも色の美しさはド派手系のヤドクに決して劣らないのものと考えております。


2015年6月18日木曜日

【重要】皆様へのご注意のお報せ

いつも本Blogをご愛顧頂き有難うございます。
さて、今回は生き物の話ではありません。疑惑レベルなのですがかなり危険度が高いかもしれないと感じ、皆様へご注意を促す主旨で書くことと致しました。

前置きが長くなりましたが、弊Blogやリンク頂いている皆様の何人かがBlogランキング「にほんブログ村」を利用しています。その中のジャンル「両生類」で、3年以上更新がないのに常に上位をキープしている不思議なBlogがあります。(敢えて名は伏せます)
2015.11/21追記
「ブログ村」から脱退したので名を晒すことにしました。
"theme AQUARIUMというところです。万一、下記のトロイでないとしてもアクセス数を自動的に稼ぐスクリプトが仕込まれています。
ブログ村/両生類の画面を見ると常に4〜5位にいますが、
絶対にアクセスしないで下さい

「どういうこと?」と思いアクセスしてみたところ「3年以上更新がない」ことしか確認できずページを閉じましたが、その日以来パソコン(MacBook)のファイアーウォールが「…というファイルがインターネットにアクセスしようとしています。許可しますか?」を連発するようになりました。「ファイル」の種類には共通点はありません。しかし、ただの画像(.jpg)ファイルが外部へアクセスを試みることが有り得るのでしょうか?
(もちろん片端から遮断しましたが、約10分置きにファイルを変えて同じことを聞いてくるので頭を抱えてしまいました)

アンチウィルスソフトでクィックスキャンを試みると上のFW(ファイアーウォール)のメッセージが出ると同時に「原因不明の理由で失敗しました」と出てしまい、再起動・オフライン化の上でおよそ40時間をかけてシステムをフルスキャンした結果、
"Trojan.ADH.2"
というウィルスがあちこちから検出されました。名の通り「トロイの木馬」で、感染すると疑惑のBlogへのアクセスを裏で実行させる仕組みのようです。駆除してオンラインにしたらピタッとFWのメッセージは出てこなくなりました。このウィルスは「Windowsを対象とする」と説明されていることが多いようですが、上のはMacにも対応した変種のようです。
疑惑を確信にするためには、
「もう一度アクセス→FWメッセージが出るか確認→出たらフルスキャンして駆除」
の手続きが必要ですが、正直それでまた丸二日PCがオンラインに出来なくなると他の面で色々と支障を来すので見送ることとしました。従って疑惑に留まりますので、「ブログ村」事務局への通報は控え、「匿名」という曖昧な状態で皆様に注意を促すに止めることにしました。

(名指しの上に勘違いだったら放置状態のBlogとはいえ管理人さんへのとんだ誹謗中傷になってしまいますので。また上のウィルスが試みているアクセス先は解析できませんでした。)

検索してみるとアクセスが多いページにリンクを貼れば更新しなくても「おこぼれ」でアクセス数を稼ぐ仕組みを作ることができるそうです。件のBlogは自治体のページとリンクがあるようなのでそのテクニックで上位をキープしているのかもしれません。
しかし、小生の主観ではあまりにもタイミングが「バッチリ」でした。

2015.11/21追記
その後2度ほど「実験」しましたがいずれもトロイを仕込まれました。
個人的には容疑はマックロです。

以上、固い話になりましたが、「不審なページは覗かない」「Windowsじゃないからと言って油断しない」という勉強が(嫌々)出来ましたので、情報共有ということで発信させていただく次第であります。

2015年6月10日水曜日

懲りずに3代目!「エサやりくん」(ヤドクガエル)

上手くいったと思った当館キオビヤドクガエル用エサやりくん」2号機でしたが、
・振動膜の継ぎ目の僅かな隙間にゴミや逃げたエサ(初齢コオロギ)が入り込む。
・膜の下(モーターのある内部)が結露する→放っておくと間違いなく故障
・やっぱり飛び散りまくるエサ(3Vにパワーアップしたこともあり)
といった問題が出てきたので解体・3号機製作をすることにしました。

3.1号機
「膜」でなくて本体ごと振動させればよいのでは?と陶器の皿の真下にモータを設置、その下を小皿で塞いで見ました。スイッチを入れてみたらちょうど良いくらいのハネ具合。

ところが!皿のフチが高すぎてカエルの舌が届かないという問題が発覚。
(その証明に付き合ってくれるチャレンジングなキオビさんに感謝)
また、餌がちょっと湿ると皿に張り付いてしまうことも判明。
→失敗・解体。

3.2号機
学芸員こと我が子が食べているヨーグルトの容器がちょっと上げ底になっているのに気づき、薄めに切って見ました。
これにモーターをくっつけてスイッチONしたら本体ごと踊りまくってしまったので、バラストとして底部のモーターの周辺に砂利をつめました。

成功!僅かながらもある「フチ」のお陰でエサが飛び散ることもなく、「片寄り」はどうしても出るものの結構景気良くエサが動き回ります。
両生類最強クラスの神経の太さと好奇心を持つキオビの2匹もすっ飛んでパクパク食べてくれました。(シュレーゲルでこれやったら神経病まれそう)

今回のエサは淡水魚用配合飼料でしたが、実はツノガエルフードも仕入れ済です。
ただ、「湿らせて団子にする」前提の粉末餌なんで、「粒」にするのは凄く面倒なんです… ここまで来たら覚悟を決めて作る他ないですが(苦笑)

2015年6月8日月曜日

フトアゴヒゲトカゲに怒られる。

爬虫類ともなると行動パターンや反応が複雑化してきて両生類や魚とはまた違った「見ている楽しさ」があるものです。
というか、見てなくても楽しませてくれる動きが…


他の連中のためにハニーワームを仕分けていたらこちらに向かってドンドンドン!
全長50cmに近いので中々迫力があります。
 敢えて無視していたらどんどん続くよ、ドンドンドン!
「おらぁバ館長、こっちにもよこさねぇか!!」
 って、お前昨日コオロギあげたろ…と「エサ台帳」をみたら、2日間メシ抜き(通常は1日おきに給餌)にしていたことが判明しました。
そりゃ怒るわ…ごめんなさい(´Д`)

というわけで陸棲有尾類とかにあげる予定だったハニーワーム(約30匹)はすべて彼(♂)の胃袋へ。トレーに乗っけて渡すとかなりお行儀よく食べます。

しかし!その後漸く本命の連中に給餌している間にもコレ↑はないでしょ。
(もちろん「ドンドンドン」もあり)
でっかいウ●コしない限り贅沢はさせません!


【余談】
マダラ&アメイロイボイモリのビバリウム(のようなもの)のコケに種をくっつけて来たと思しき草がかなり伸びましたが…何でしょね、これ?
パッと見、ミツバぽいのですがそういう草はいくらでもあるし…
もうちょっと太ければ定着を期待できそうですが、線が細いのでフタがじゃまになって残念な結果になるものと悲観しております。

2015年6月5日金曜日

嬉しいので日記にしました。(アシナシイモリ)

相互リンクを頂いているKJさんのアシナシイモリが急速に気さくになってきたとのニュースにかなり本気で嫉妬して悶々とする日々を送っておりました。
このところ、コミュニケーションより安定供給重視で「置き餌」をやっていたら知らない間に猛スピードで片付けてしまうんですよね…
そんなわけで土替えのときに「うりゃうりゃ」と突いたりしていたのですが(これは嫌がらないところが彼らの不思議なところ)、今日になっていきなり「チャコちゃん」がどーしちゃったの?というほどに愛想を振りまいてくれました。


明らかに「構って欲しい」様子。水槽を動かしても(揺らしても)蓋を開けても動じません。

 餌(ハニーワーム)を食べているところ。ワニのようなDeath Rollingをしながら喉に押し込む癖があるので、どうしてもぶれてしまいます。


もう1個くれ〜」 とねだっているところ。
タイガーサラマンダーやサイレンなら餌と勘違いされて噛まれるところですが、指の上で「ゴロゴロ」と、信じられないことをやらかします。

で、二匹目をあげたら一瞬で「パクッ」。

さらに「もう一匹」とねだるの図。

ふざけて手を引いたら追っかけてきます。地中性動物でここまで愛想いいのって他にいる?

…「チャコちゃん」の剽げっぷりは個性も多分にあるようで、もう1匹の「モコちゃん」(大柄)はかなり慎重で頭から先を外に出すことはあまりありません。こっちが種としては正当だと思うのですが…

以上、殆どデレデレ日記でした。理事長・学芸員に見られたらそれこそ嫉妬されそうです。

2015年6月1日月曜日

ついに!(シュレーゲルアオガエル)

長年憧れの種を入手しました。
都心の勤務先から帰宅中に秘蔵のスポットが …あるわけないですが、
かわりにハ●クラさんがあり、そこで1匹600円台(税抜)で大量販売されていました。

いちど機を逸すると結構待たされるので迷わず2匹購入。
ついでに容器とダミー葉、苔も購入。 …容器の値の方が3倍しました(笑)
写真のとおり二匹おり(分かりにくいかもしれませんが、左端に一匹)、命名権は学芸員(娘)に譲渡しましたが、見分けがつかないので真剣に考えこんでいるようです。
…ちゃんと寝なさいよ。

アマガエルに似ていますが鼓膜や鼻梁の色が体色と同じ点で区別がつきます。
名前がいきなり横文字なんで外来種と思いきや、シーボルトの知己だった学者が勝手に自分の名前をつけやが…つけられたそうです。学名にも入れられてしまっているのですが、発見者というわけでもないのにこれはないよなぁ、と思うのは小生だけですかね?
ただの「アオガエル」または「ニホンアオガエル」が相応しいんじゃないかと。

館長はなぜか「居住地の周囲に水田がない」というところにばかり引越をしており、里山によっては非常にポピュラーらしい本種の野生の姿を見たことが未だありません。
実家の横浜北部の「市民の森」で生息が確認されているのであわよくば捕獲を…と思っていたら案の定「動植物の捕獲・採取禁止」でした。これで密猟者にならずに済みました。
(いや、ハ●クラで遭遇しなかったら決行してたというわけではないんです信じてください)

お店の人によると「エサは中型以下のイエコオロギ、食付きは上々」とのことですが、結構神経質と聞く種類ですので初日からはあまり期待せず黙々と「投入」するのみです。
いずれ、この「水族館の色に染まって(もしくは諦めて)意地汚くなってくれる」ものと酷い期待をしております。
あと、当館初の壁登りさんです。逃がさないよう気をつけないと。