2015年5月3日日曜日

ヤドクガエル用「自動エサやり機」の制作と実演

まずは「エサやり機・壱号機」の映像から。

ヤドクガエルは色が綺麗・活発と飼っていてとても楽しいカエルなのですが、
・生き餌しか食べない
・口が小さい
というのがネックでどうしてもエサ代がかさんでしまいます。
ショウジョウバエは日保ちはするものの通販だと割高※、若齢コオロギは大きくなると食べられなくなってしまいので在庫できないという悩みがそれぞれあります。
それでも割安なコオロギメインで何とか回してますが…
※ショウジョウバエの養殖に挑戦したが当館だとどうしても培地がカビてしまい、挫折。

そこで、
配合飼料を振動させて生き餌と勘違いさせて食べさせる
という飼育入門書(「密林の宝石ヤドクガエル」P.106)簡単に案内されていた方法に挑戦してみることにしました。設計図など全く無かったので勘だけが頼りです。
ちなみに館長の最終学歴はコテコテの人文系です。

材料その1:単三電池、スイッチ付電池ケース、小型モーター
 小型モーターは携帯電話に使われるものです。
 Amazonで取り寄せたらいきなり中華人民共和国から国際便が届きました。
 電池ケースもモーターも本体は500円以下。

材料その2:ビニールテープ、水皿、クリアファイル(A5サイズ)
 どれもそこいらで手に入るものです。
 クリアファイルを水皿に合わせて丸く切り、太鼓の「腹」にします。
 固定・防水のためビニールテープを使用。

組み立て完了。10分程度でアッサリ終わりました。
(緑色の線は延長コード)
スイッチを入れたら …ブブブ、といい感じに「腹」(クリアファイルだったプラスチック板)が振動します。

これに淡水魚用の配合飼料(大きさが手頃)を乗せて、スイッチオン…!
あっさり食いつきに来ました。
ピョンピョン跳ねている餌をパクパクしてます!
さすが神経の太いキオビヤドクガエル様!!
(マダラヤドクガエル等は神経質な種は警戒してしまうかもしれません)

「突然の変な機械に逃げまわるのでは」と心配していたのですが、むしろ好奇心丸出しで寄ってきました。わざとモーターの真上で振動を楽しんでいたり。
(マッサージチェア?)

一応成功、ですがまだまだ課題があります。
・振動した餌が皿から転げ落ちたり縁で動かなくなる。
 →皿に「ヘリ」をつけると解消されるかもしれません。
 (参考にした本の写真はそんな感じでした)
  あと、餌をある程度湿らせておけば動きがおとなしくなるかも。
  配線に抵抗をつけるという方法があるかもしれませんが人文系なので面倒くさいからやりません(キリッ
・本当に魚の餌で良いのか
 →栄養バランス上は問題無いと思いますが、何となくツノガエルフードあたりを活用した方がいいような気がします。
・もうちょっとセンスの良いデザインにできないのか
 →無視します。なんか(自称)アクアテラリウム内の配色がえらいことになってるような気がしないでもありませんが。↓

実験が終わっても乗りっぱなしの二匹。
気に入ってくれたようです。
気まぐれにスイッチを入れても「おっとっと」程度の反応しかしません。

しばらくオーソドックスな餌(主としてコオロギ)と併用して様子を見てみることにします。あと、「弐号機」作成にも挑戦してみようかと。